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HOW TO GROW FLAX

HOW TO
GROW FLAX

亜麻の育て方

ご自宅のお庭で、ベランダのプランターなどで、
亜麻の花を咲かせましょう。

一年草亜麻の写真

一年草亜麻の育て方

明治初期、亜麻は茎から繊維を採るために北海道開拓使によって導入されました。最盛期には北海道内85箇所もの亜麻工場があり、各地に麻生の地名としてその名残を感じることが出来ます。戦後、化学繊維が大量生産されるようになり、姿を消してしまった幻の植物です。私たちは、もう一度北海道のあちこちで亜麻の花が見られるようにしたいと願っています。

亜麻の原産地は中央アジアの乾燥地帯です。現在の亜麻は、寒冷地に適しており、世界の栽培地を見ると札幌よりも高緯度地方です。このような亜麻ですから、高温に弱く、乾燥に強いという特性があります。また、丈夫な植物ですので土の質は問いませんが、花を楽しむには肥沃な土の方が良いようです。

種をまきます(4月下旬~6月上旬)

【プランターの場合】

  • 遅くとも5月の半ばまでに種を蒔いてください。それ以降でも花は咲きますが、背丈が低く花の数も減ってしまう傾向にあります。
  • プランターの底に赤玉土などを敷いて(元々乾燥地原産ですので水はけを良くしてください)、花用・野菜用の土を入れてください。肥料入りの土をお使いの場合は、特別肥料を加える必要がありませんが、肥料分のない土をお使いの場合は、花用・野菜用の有機・化学肥料を加えてください。量は、市販の肥料によって異なりますが、肥料の袋などに記載されている指示に従って一般の花と同じ量を与えてください。
  • 種を蒔く深さは約1cm。だいたい2cm間隔くらいのばら蒔きにしてください。蒔いた種の上に土をかぶせます。発芽までは毎日水を遣ってください。ただし、水の遣りすぎには注意してください(元々乾燥地原産の植物ですから)。土の表面が湿る程度で結構です。

【花壇・畑の場合】

  • 遅くとも5月の半ばまでに種を蒔いてください。それ以降でも花は咲きますが、背丈が低く花の数も減ってしまう傾向にあります。
  • 種を蒔く場所は、湿った場所よりも水はけの良い場所の方が適しています(元々乾燥地原産ですので)が、丈夫な作物ですので湿った場所でも無理ということはありません。
  • 最低でも深さ15cmは耕してください。深さが足りないと、成長して背丈が高くなった時に倒伏する原因になります。
  • 肥料は市販のもので結構です。量は、一般の花と同じです。肥料の袋などに記載されている指示に従ってください。
  • 種を蒔く深さは約1cm。だいたい2cm間隔くらいのばら蒔きにしてください。蒔いた種の上に土をかぶせます。基本的に水は遣らなくて結構です(元々乾燥地原産の植物ですから)。雨のない日があまりにも続いて土の表面がひび割れるようでしたら少し水を遣ってください。

発芽します(種まき後約5日)

【プランターの場合】

  • 3~5日程度で発芽します。
  • 発芽してからは、土の表面が乾いているときだけ水を少し遣ってください。

【花壇・畑の場合】

  • 気象条件によりますが、3~10日で発芽します。
  • 基本的に水は遣らなくて大丈夫ですが、土地の表面がカラカラになっていたら水を遣ってください。

本葉が出ます(種まき後約10日)

【プランターの場合】

  • 発芽後5~10日程度で本葉が出ます。
  • 土の表面が乾いているときだけ水を少し遣ってください。

【花壇・畑の場合】

  • 発芽後5~10日で発芽します。
  • 基本的に水は遣らなくて大丈夫ですが、土地の表面がカラカラになっていたら水を遣ってください。

ぐんと伸びます(種まき後約45日)

【プランターの場合】

  • 発芽後1ヶ月半の間に背丈が60cmほどになります。
  • 土の表面が乾いているときだけ水を少し遣ってください。

【花壇・畑の場合】

  • 発芽後1ヶ月半の間に背丈が60cmほどになります。
  • 基本的に水は遣らなくて大丈夫ですが、土地の表面がカラカラになっていたら水を遣ってください。

花が咲きます(種まき後約70日)

【プランターの場合】

  • 発芽後2ヶ月くらいで花が咲きます。
  • 日の出と共に花が咲き、昼過ぎには散ってしまいます。可憐な花です。
  • 花を長く楽しみたい場合は、花が咲き始めた頃に追肥してください。追肥の量は、種蒔きのときの量の半分を目安にしてください。
  • 土の表面が乾いているときだけ水を少し遣ってください。

【花壇・畑の場合】

  • 発芽後2ヶ月くらいで花が咲きます。
  • 日の出と共に花が咲き、昼過ぎには散ってしまいます。可憐な花です。
  • 花を長く楽しみたい場合は、花が咲き始めた頃に追肥してください。追肥の量は、種蒔きのときの量の半分を目安にしてください。
  • 基本的に水は遣らなくて大丈夫ですが、土地の表面がカラカラになっていたら水を遣ってください。

実がなります(種まき後約120日)

  • 小指の先ほどの鞘をつけます。
  • 鞘の中には最大で10個の種が入っています。
  • 鞘を良く乾燥させて、鞘を割り、種を保存してください。
  • 翌年の春、また蒔くことができます。

Q&A

よくある質問

Q

種を蒔くのが遅くなってしまいました。来年まで待ったほうが良いでしょうか?

A

北海道・東北地方なら6月半ばくらいまでなら、種を蒔いても花が咲きます。そのほかの地方の場合は、蒔いたことがないので分かりませんが、同じくらいの時期なら大丈夫だと思います。亜麻は気温よりも日長(昼と夜の時間の割合)に左右される植物ですので。ただし、時期が遅いと背丈は低く花の数は減る傾向にあります。

Q

種を蒔いてから2週間経ちましたが発芽しません。どうしてでしょうか?

A

種を蒔いた深さが深すぎませんか? 1cm程度が最適です。表面の土を少し削りとってみてください。乾燥しすぎていませんか? 水の遣りすぎは良くありませんが、適度な水分は必要です。亜麻が一番水分を必要とするのは発芽のときかもしれません。土が湿る程度の水を遣ってみてください。鳥に食べられていないでしょうか? 少し土を掘り返してみてください。種はありますか? なければ、蒔き直すしかありません。亜麻の種は保健機能が注目されている栄養素がたくさん入っています。さぞや健康な鳥になったことでしょうね、花を楽しめなくて残念ですが・・・

Q

花が咲く前に茎の下のほうが黄色くなってしまいました。枯れているのでしょうか?

A

水を多めに遣ってみてください。土が酸性になっている可能性があります。市販のアルカリ性の肥料(石灰質のもの)を少し遣ってみてください。

Q

背丈が伸びません。茎が乾いているように見えるのですが・・・

A

水を多めに遣ってみてください。プランターの場合、コンクリートの上など照り返しの厳しいところに置いていませんか? 風通しの良い場所へ移してみてください。

宿根亜麻の写真

宿根亜麻の育て方

宿根亜麻について

科名 アマ科
学名 Linum Perenne(リナム ペレンネ)
草丈 45~60cm程度
花期 宿根したものは春から初夏/今年蒔いたものは8月から11月
耐寒性/耐暑性 寒さには強く、高温多湿には弱い
日照 日当たりを好む
やや乾燥気味を好む

種蒔き

  • ビニールポットに肥料分のない土を詰めて、湿らせます。(ビニールポットの他、ピートバン、卵ケース、イチゴパックなどでも代用できます)
  • 種を2~3粒、5~6mmの深さに蒔き、土を軽くかぶせます。
  • 乾燥しないようにティッシュペーパーをかぶせ、乾いてきたら霧吹きします。トレーの上に乗せて、底面吸水をします。
  • 7日~10日程度で発芽します。
  • 室温は20~25℃が最適です。
  • 発芽したら、ティッシュペーパーを取ります。
  • 日光に当て、薄い液肥を与えます。ハイポネックスなら2000倍くらいに薄める。
  • 10cmくらいになったら定植する。

苗の植え方

  • 根を崩さないように丁寧に扱います。
  • 苗を植える間隔は10cmらいです。
  • まとめて植えると見栄えがします。
  • 亜麻の苗は日当たりの良いところを好みます。
  • 半日陰でも間延びしますが、大丈夫です。ただし花数は少なくなります。

花後の管理

  • 花が終わったら、切り戻すと、秋にまた花が咲くことがあります。
  • 切り戻すことで、脇芽が伸びて、大株に育ちます。
  • 切り戻さないと、種が採れます。
  • 秋口には根元から10cmくらいのところでカットしてから冬を越すと、春先に新しい芽が伸びて、大株になり5月末から花を咲かせます。

Q&A

よくある質問

Q

いつ頃蒔けばいいですか?

A

春(3~4月)にポット蒔きして苗を育ててください。北海道だと室内のあたたかくて、明るい場所で育ててください。秋蒔きは、9月頃までに蒔けば、花は付きませんが越冬します。

Q

今年のうちに花が咲きますか?

A

6月以降の播種ですと、その年には花は楽しめないかもしれません。1年目は、細くて弱々しくみえますが、次の年から株が大きく育ち、早い時期から花を楽しむことができます。また、秋口以降の播種は、室内で発芽させ苗を育てて、春先以降に定植してください。ただし、定植まで時間があるので難しいです。

Q

増やし方について

A

花後、切り戻さないと、秋に種ができます。種を採って次の春にまた蒔いて育ててください。こぼれ種で増えることもあります。

Q

何年くらい楽しめますか?

A

4~5年くらいかと思います。古くなると、茎が木質化して、新芽がでなくなっていきます。茎が茶色になって芽が出なくなった茎は抜き取ります。毎年種から育てて、株を更新すると途切れなく花を楽しめます。

Q

移植してもいいですか?移植したほうがいいですか?

A

移植は嫌いますので、そのままの方が良いと思います。万が一移植する場合は、根を崩さないように大きく掘り下げ、そのまま移植してください。

Q

種を蒔いても芽が出ません。発芽率が悪い

A

土を厚く被せ過ぎたか、気温が低い、日光不足が考えられます。冷暗所で保管すれば3年くらい前のものでも発芽率は少し落ちますが大丈夫です。

Q

水やりの頻度はどのくらいですか?

A

地植えの場合は、自然の雨だけで十分育ちます。むしろ、多湿を嫌うので、水の遣り過ぎにご注意ください。特に本州の高温多湿な夏は、花後切り戻して、風通しをよくしたほうがいいようです。

Q

肥料は必要ですか?

A

定植時に施肥すれば、その後は特に必要ないかと思います。肥料過多にならないように気を付けて下さい。茎ばかりのびて花付が悪くなります。